占い師が教える幸せになる恋愛論｜不倫／浮気／復縁の悩み解消コラム

人には「相性」というものが存在します。「ウマが合う、ノリが合う、そりが合う」、人と人との結びつきは、時には、「偶然を装った必然」によって演出されます。
四柱推命の視点から見ると、お互いの持つ五行の干支が偏らずにうまくバランスが取れているときには「相性が良い」と言えます。２人とも同じような干支を持っているときは、運気の流れの浮き沈みのタイミングが同じになり、流れが良いときはまだしも、滞っているときには２人とも同じようにドツボにはまってしまいます。お互いをカバーすることができなくなり、決して相性が良いとは言えないのです。
「相性」は、「人と人とが出会ってはじめて意識されるもの」です。「人と人とが出会うまで」を取り持つのが「縁」、と言えるでしょう。

「縁」に引き寄せられ、「相性」が生まれる。
それを、活かすのも、だめにするのも、あなた次第。
「何かの縁でこうなった」、「ご縁があってこうなった」・・・。人は、目に見えないけれども「必然」と言えるような流れに導かれたと感じたときに、「縁」というものを一番意識するものなのかも知れません。

人を選べば、選ばれる。縁を選べば、選ばれる。結局、自分に返ってくるのです。
「復縁」でも「縁切り」でも、どちらも同じこと。
自分以外の人との「縁」がなければ、人は成長しないのです。自分と他人との距離や関係など、それら構築がなかったなら、それはただの自己流の生き方に過ぎません。それを選択すると、成長しなくもないけど、成長度合いの幅が少なくなってしまう。たとえ、人との関わりを減らしてみたり、自分の好き嫌いだけで付き合う人を選んでみても、結局、人は気が付くのです。「自分ひとりでは、やっぱり、有意義に生きることはできない。」と。

「縁を切る」のも、まったくの自由です。これは、「良い」とか「悪い」とか言う単純な価値観の判断ではありません。すべてが自分に返ってくる。自分が良かれと思って、縁を切る。切り方がどのようなものであろうとも、「上手な縁の切りの方」なんて、無いのです。



そもそも、自分が引き寄せて、自分が蒔いた種に実った人間関係が、今の自分が持っている「人の縁」なのです。それを、あえて切ることは無いです。縁を切るという表現自体が、適切ではないかも知れません。「縁を切る」のではなく、「縁を選ぶ、縁を休む、縁を疎かにする、縁を遠ざける」と言った方が良いでしょう。「縁」は、見えない人間同士の意識のつながりを、具体的に見えやすいように見せてくれるもの。だから、どんな「縁」でも、自分の近くにあった方が、やっぱりありがたいことなのです。「良い縁」とか「悪い縁」とは言うものの、「良い、悪い」なんていう単純なものではありません。縁は「つながり」であり、「自分と他人とのあり方」だし、自分の意識が反映されたもの。自分の意識レベルが下がっていれば、下がった「縁の波長」にあった意識レベルの人が現れるし、自分にもともとあった縁の範囲の人たちにも、粗雑になった波長に合わせるように、今まで良かったと思えていた人たちが、とたんに手のひらを返すように、態度が悪くなったりするもの。そうなったときに、人は外側に原因を求めたがる。「自分がどのようなレベルなのか？」よりも、「何であいつはあんな感じなのか！」と突っぱねる。自分のことを省みずに、ただ自分の投影である他人のせいにしてしまう・・・。

何を隠そう、自分の目の前にいる「自分の気に入らない他人」とは、自分の中にある自分の気に入らない部分を増長させて演じてくれている「自分の協力者」に他なりません。

その他人に対して、縁を切るのが、適切な選択肢でしょうか？
否、縁を切るのではなく、縁を活かしていくチャンスなのです。それでは、縁を活かし終わったときに、縁を切ればよいのでしょうか？そうなったときのことを、想像してみて下さい。きっとそのときになったら、縁を切るとかいう意識はなくなっていて、逆に縁に感謝していることでしょう。「自分に足りないことを気付かせてくれて、どうもありがとう」、こう思っているはず。そうなったときに、まだ「縁を切る」という思いを持っているでしょうか？「どうもありがとう。さあ、次のステージに行こう。」という人には、「縁を切る」という意識はないのです。切るどころか、どんどん縁のつながりが大きく広がっていって、そこから、また新しい縁のつながりが広がっていくという、好循環サイクルに入っています。そこでは、縁を切るのではなく、新しい縁をつないで人間関係に思いがけない化学反応を起こさせるように、「縁をつなぎなおす」、あるいは、「縁を継ぎ足す」状態になっています。そうすると、思いがけない出来事が起こってくるものなのです。