占い師が教える幸せになる恋愛論｜不倫／浮気／復縁の悩み解消コラム

恋は神事のようなもの。
それは自分で意識的に起こす現象ではないからである。

人を好きになろうとして、意図的に好きになれるわけではないし、逆に嫌いになろうとして、なれるわけではないからである。

それは人知を超えた部分で、自然に、或いは突然やってくることもある。

この自然にやってきた不思議な恋というものが、すぐに成就することもあれば、中々ままならないこともある。

つまり自分だけが相手に対して恋愛感情を持っているケース、片思いである。

相手に恋い焦がれて、辛い片思いの場合もあるが、人を好きになる事は、その人のモチベーションを著しく上げてくれる効果もある。

相手になんとか振り向いてもらいたくて男女共に外見に気を使ったりなど、よく恋をすると女性が綺麗になると言われるのは、ホルモンも関係していると言われたりもするが、恋愛成就に対する本人の期待度のようなものがモチベーションを上昇させて起きた現象の一つであるとも言える。

とかく恋は生活全般においてハリのようなものを生み出してくれるのも事実だ。

よく韓流ドラマの俳優に熟年の主婦層がハマるのも、やはり恋愛疑似体験のような感覚が、その人のモチベーションを上げてくれ、一時的でも現実の生活を忘れさせてくれたり変化のない日常を精神的に彩ってくれる役割を果たしてくれるからである。

人が異性を好きになる場合、多かれ少なかれメディアの影響を受けていたり友人や家族などの価値観などの影響を受けていたりする。

また男女共に異性に好まれるのはイケメンと称される外見、特に顔の良し悪しが、好意を持つ理由の一つであり、それが大きなウエイトを占めるのは否定出来ないだろう。

また女性なら相手のステータスも意識的にも無意識的にも含まれるだろう。

そのような日頃好ましく思っているような感覚、イメージ、価値観などを投影しやすい相手が現れた時に人は恋心が芽生えるのではないだろうか。

いずれにしても占いでは、片思いの人との相性や今後の展開の占い鑑定に、依頼者はヤキモキして一喜一憂するのである。

ただこのような唯一の相手に対する一途な依頼もあれば最近では、気になっている複数の異性の誕生日などを書き連ねて、どの相手が自分にとって最も良い相性か上手くいきそうかなどといった依頼が多い。

一人の相手だけと見て欲しいという依頼は本当に少なくなって来ている傾向がある。

つまり、片思いではあるが、自分の幸せ中心の恋である。

相手に対する想いではあるにしても、愛というよりエゴに基づくものである場合が増えて来ている。

鑑定でも、いかに自分にとって都合の良い相手であるか、効率良く上手く恋愛成就する相手かといったところに依頼者の意識がフォーカスされるのである。

またこのエゴに基づく気持ちは時に好きな相手に好きな人がいたり、誰かと仲むつまじくしている姿を目撃したりすると、ヤキモチや嫉妬をしたりする。

ただそれだけなら、よくある話であり、特に問題とされないがこの場合は執拗に相手などに辛くあたってみたり攻撃的な反応を見せる。
これらは相手のことを独占したいという幼稚な思いや考えが多分に含まれた現象であり、まさしくエゴに基づく行為である。

またエゴが更に生じると、近年ニュースなどにも取り上げられているストーカーと言われるような行為事件などに進展することもある。

これらは相手に好意があると言いつつ、相手の気持ちや立場などは一切考えられていない個人のエゴそのものから生まれていると言っても過言ではなく同じ相手が好きだという、片思いといっても、また別物であると言えよう。

もちろん、片思いであってもこのようなエゴに基づくものばかりではない。

相手の立場や気持ちを考え、相手にその想いを伝えないケースもある。

相手には既に好きな人や恋人がいるケースなどである。

これらは片思いでも、相手に告白すらせず、黙って相手を見守る、想っているといったケースである。

そして時に相手が困っていたら力になったり、応援したりするということも中にはある。

これは自分の片思いの相手が本当の意味で幸せになって欲しいという気持ちであり、エゴに基づくものとは全く違う。

自分に何も見返りを求めないという点においては無償の愛に近い。

人を本当に想うということは、その相手の本当の幸せを願うことである。

もし、このような気持ちで、片思いをしているということであれば、本人もエゴに苦しめられる事もなく、想う相手を諦める必要すらないのである。

ただひたすら相手を想い、相手の幸せを自分の幸せと思うことが出来るのであるならばそれは片思いであっても人を成長させてくれる素晴らしいものであると言える。

それは正に母親の子供に対する愛のようなものでもあり、また相手も自分も、そして周りの人々も愛で包み込むような理想的な三方良しと言えよう。

出来ることなら、人は片思いという経験を通して、自分の中の本当の愛情や気持ちと繋がり、人としてより一層成長していくことが出来たらと願わずにはいられない。