占い師が教える幸せになる恋愛論｜不倫／浮気／復縁の悩み解消コラム

「夫には何の不満もありません。優しくて家族思いで経済的にも何の問題もありませんから。でも、彼のことが好きなのです。夫や息子を悲しませたくないけれど、彼を失うのも考えられません。私自身はこのまま夫に知られることなく、彼との関係を続けていきたいと思っています。しかし、最近彼が少し冷たいのです。メールの返信も私が３回送って、やっと１回です。私はどうすればよいのでしょうか？どうすれば彼の心を取り戻せますか？今後この関係が夫にバレる可能性はありますでしょうか？常識から外れた相談で申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。」
これを読んであなたはどう感じただろうか？これは不倫に対する相談内容の一部。もちろん、私が創作したものだ。でも、実際の相談内容と大きくずれているわけではない。あなたならこの相談にどう答えるだろうか？
不倫や浮気に関するご相談は多い。その中でも、パートナーに浮気や不倫をされている側ではなく、浮気や不倫をしている側の方のご相談がほとんどだ。ご相談内容の終盤で頻繁に登場する言葉がある。「こんな不道徳なご相談で申し訳ありません。」「常識に反していることは十分承知です。」「自分でも悪いことだとはわかっています。ごめんなさい。」等の謝罪の言葉。恐らくそれは私に対してのものというよりも、パートナーに対して、浮気相手に対して、周囲に対して、そして自分自身の人生に対しての謝罪なのだろう。
個人的には浮気や不倫を肯定も否定もするつもりはない。最初の質問文の場合はタロットカードを展開して浮気相手の彼の心模様と今後の流れを読み取り、助言をする。それが占い師の仕事だ。ドライだと思うかもしれないけれど、淡々と問われたことに答えるのみ。自分の感情はそこに挟む余地は無い。だから頭ごなしに説教をするなんていうことはない。現在の浮気相手が本当に理解し合える俗にいう「運命の相手」という可能性もゼロではない。実際に離婚した後に浮気相手だった人と再婚してそれまでよりも幸せな家庭を築くという場合だってある。どのような結果になるにせよ、そして相談者に伝えるか否かに関わらず、不倫や浮気問題をしている人の心をタロットカードで展開すると、多くのケースで浮き出てくるのは現在のパートナーに対する不満だ。いくら「夫に不満は無い」と言っていても、パートナーに対する寂しさや理解してほしいという心、愛の交換不足を感じる。浮気や不倫をすることでそれらの不足感を何とかして満たそうとしている姿が見えてくる。

最初から「不倫や浮気をしたっていいじゃない！！私の勝手よ！」という考え方の方もいないわけではないと思うが、私がお会いするほとんどの方は「まさか自分が不倫をすることになるとは思ってもいなかった・・・」と力なく話す。本当に自分の心というものはままならないものだ。頭では不倫や浮気がパートナーや家族を傷つけてしまう行為だということはわかっている。浮気や不倫をしている本人だって、自分の知人が浮気をしていると聞いたなら「それはだめだよ」と諭すことであろう。でもいざ自分のこととなると心がそれについていかない。好きなものは好きだ。これは恋愛をしたことがある人ならば誰もが経験すること。あなたにも覚えがあるはずだ。それが学生時代の話なのか、結婚した今なのかの違いだけ。誤解を恐れずに言えば、不倫や浮気も人生に一定確率で起こるイベントという意味ではそれ以外の事件や事故と変わらないのかもしれない。この確率は自分の心掛けで下げることが出来ると考える。ままならないと書いた自分の心も、完全に操るのは難しいが日々の心がけで少しずつ変化させることは出来るかもしれない。横断歩道を渡る前に左右を入念に確認したり、歩きスマホを控えれば交通事故に遭う確率が下がるのと同じように。もしも、あなたが不倫や浮気をしている最中ならば現在のパートナーに対する不足感が無いかどうか確認していただきたい。その上で不倫を続けるか、終止符を打つのかはあなたが決めることだ。私の人生ではなくあなたの人生なのだから。円満な家庭の中で学ぶことがあると同時に、不倫や浮気という道でしか学べないこともあるのだ。冷たいと非難されそうなので付け加えるが、どちらの道を選択したとしても、あなたが自信を持って進むのならそれは尊い。そして、パートナーに浮気をしてほしくない人はもっともっと相手とコミュニケーションを取ってほしい。無駄話でもいい。愚痴でもいい。何が美味しかった、どの空が綺麗だった、野良猫がいた・・・・。「いいね」と思うことがあればFacebookでボタンを押す前にパートナーに報告してみる。「シェア」のボタンを押すと同時にパートナーにもシェアをしてもらいたい。
それが人生で起こってほしくないイベントの発生率を下げる確実な方法なのだと私は考える。