ミドルエイジ・クライシスからの不倫
今回のテーマは、タイトルにもありますように「不倫」です。最近私が占い師として活動しているときに受ける相談で、最も多いのが不倫相談です。大手のマスコミが実施しているアンケート調査でも、中年期の既婚女性の不倫が驚異的に増加していることがわかっています。そこで今回はこの不倫問題について、特に中年期の女性を対象に心理学的なアプローチをしてみたいと思います。
一般的に心のトラブルが発生しやすい代表的な時期というのが4期あります。幼年期・青年期・中年期・引退期です。これらの時期は、最も神経が過敏になりやすい時期で、現在の不満・過去の後悔・未来への不安で心が混乱状態に陥り、自我が動揺します。このような状態を「アイデンティティの危機(アイデンティティ・クライシス)」といいます。特に最もこのアイデンティティ・クライシスが深刻なのは、人生の円熟期を迎える中年期だと言われていますので、この中年期の危機を特別に「ミドルエイジ・クライシス」と呼んでいます。
実はこのミドルエイジ・クライシスに陥ったときこそ、多くの女性が不倫に走ってしまいます。その代表的な原因は4つあり、全て「喪失」に関する感情に基づいているといわれています。
その「喪失」とはまず、①「夫からの愛の喪失」です。新婚当初は大事にされていたのに、次第に都合のいい家政婦のような扱いをされるようになったりすると、この喪失感情は芽生え、急速に心を覆っていきます。同時にこの時期に、夫とセックスをしても単に男性の排出行為の相手をしているだけのように感じられたり、完全にセックスレスに陥ったりすることもよくあります。そうなるともう、この喪失感情を取り除くことは不可能となります。
次の喪失は、②「若さの喪失」です。老化現象は誰もが経験することだから仕方ないと男性の多くは感じるようですが、女性の美に対する執着は男性の想像以上です。そのため、この「若さの喪失」に対して妻が感じている恐怖や不安をケアできる夫はほとんどいません。特に若い頃に異性から人気がありチヤホヤされた女性ほど、この「若さの喪失」に直面したときの心の痛みは激しいものとなるようです。
3つめの喪失は、③「愛情対象となる親族の喪失」です。中年期になると年齢的に当然なことですが、これまで生きがいにしてきた子供たちが自立期を迎えて巣立っていきます。また、これまで頼りにしてきた親の病気や死別とも直面しなければならなくなります。集中できるものや頼れるものを失うのですから、当然に心の動揺は激しいものとなります。特にこの問題は、子育てや介護の比重が男性より重い女性ならではの問題ですから、よほど理解のある夫がそばにいないと、なかなか立ち直れません。
最後の喪失は、④「残り時間の喪失」です。中年期になるともう残された人生の時間もそんなに多くはありません。これまでの人生で自分が何をしてきたか、また残された時間内に自分が何をできるのか、などを深く考えてしまい、後悔と不安と焦りで心に混乱が生じます。この混乱は、キャリアウーマンとして生きてきた方ほど激しいようです。
以上4つの喪失感情のいずれかによって心が激しく揺さぶられているときに限って、なぜか目の前に危険な男が現れるのです。失った若き細胞を全て復活させてくれるかのように甘い言葉をささやき、女としての自分を強烈に求めてくる男が、颯爽と現れるのです。まるで今世で結ばれることが前世からの約束だったかのように。
ミドルエイジ・クライシスに陥って心が泣いている女性に、こんな運命的な出会いを拒否できるでしょうか。
私はこれまでミドルエイジ・クライシスのため重度の鬱病を発症した方を何人も見てきました。それだけに、不倫が許されざる背徳行為だとはいえ、心の激痛に苦しんでいる女性が、不倫相手の甘い言葉と肉体に溺れることにより、生きる希望を取り戻していく姿を見たら、不倫も必要悪であるような気がして何も言えなくなります。しかし同時に、不倫というのは麻薬と同じような禁断症状を起こさせますから、1度や2度その業火の中に落ちてしまったとしても、そこから脱出する強さも絶対に必要です。さもなければ、次々と相手を変えながら、何度も繰り返してしまいます。自分はそうはならないと思っていても、ほとんどの方がそうなっているのです。不倫がもたらす高揚感は、罪悪感などあっという間に吹きとばすのです。
では、不倫という業火の中にあえて飛び込まなければならないほど心の危機にさらされている方々が、その業火に焼き尽くされてしまわないようにするにはどうすればよいか・・・
それはまた別の機会にお話ししたいと思います。
一般的に心のトラブルが発生しやすい代表的な時期というのが4期あります。幼年期・青年期・中年期・引退期です。これらの時期は、最も神経が過敏になりやすい時期で、現在の不満・過去の後悔・未来への不安で心が混乱状態に陥り、自我が動揺します。このような状態を「アイデンティティの危機(アイデンティティ・クライシス)」といいます。特に最もこのアイデンティティ・クライシスが深刻なのは、人生の円熟期を迎える中年期だと言われていますので、この中年期の危機を特別に「ミドルエイジ・クライシス」と呼んでいます。
実はこのミドルエイジ・クライシスに陥ったときこそ、多くの女性が不倫に走ってしまいます。その代表的な原因は4つあり、全て「喪失」に関する感情に基づいているといわれています。
その「喪失」とはまず、①「夫からの愛の喪失」です。新婚当初は大事にされていたのに、次第に都合のいい家政婦のような扱いをされるようになったりすると、この喪失感情は芽生え、急速に心を覆っていきます。同時にこの時期に、夫とセックスをしても単に男性の排出行為の相手をしているだけのように感じられたり、完全にセックスレスに陥ったりすることもよくあります。そうなるともう、この喪失感情を取り除くことは不可能となります。
次の喪失は、②「若さの喪失」です。老化現象は誰もが経験することだから仕方ないと男性の多くは感じるようですが、女性の美に対する執着は男性の想像以上です。そのため、この「若さの喪失」に対して妻が感じている恐怖や不安をケアできる夫はほとんどいません。特に若い頃に異性から人気がありチヤホヤされた女性ほど、この「若さの喪失」に直面したときの心の痛みは激しいものとなるようです。
3つめの喪失は、③「愛情対象となる親族の喪失」です。中年期になると年齢的に当然なことですが、これまで生きがいにしてきた子供たちが自立期を迎えて巣立っていきます。また、これまで頼りにしてきた親の病気や死別とも直面しなければならなくなります。集中できるものや頼れるものを失うのですから、当然に心の動揺は激しいものとなります。特にこの問題は、子育てや介護の比重が男性より重い女性ならではの問題ですから、よほど理解のある夫がそばにいないと、なかなか立ち直れません。
最後の喪失は、④「残り時間の喪失」です。中年期になるともう残された人生の時間もそんなに多くはありません。これまでの人生で自分が何をしてきたか、また残された時間内に自分が何をできるのか、などを深く考えてしまい、後悔と不安と焦りで心に混乱が生じます。この混乱は、キャリアウーマンとして生きてきた方ほど激しいようです。
以上4つの喪失感情のいずれかによって心が激しく揺さぶられているときに限って、なぜか目の前に危険な男が現れるのです。失った若き細胞を全て復活させてくれるかのように甘い言葉をささやき、女としての自分を強烈に求めてくる男が、颯爽と現れるのです。まるで今世で結ばれることが前世からの約束だったかのように。
ミドルエイジ・クライシスに陥って心が泣いている女性に、こんな運命的な出会いを拒否できるでしょうか。
私はこれまでミドルエイジ・クライシスのため重度の鬱病を発症した方を何人も見てきました。それだけに、不倫が許されざる背徳行為だとはいえ、心の激痛に苦しんでいる女性が、不倫相手の甘い言葉と肉体に溺れることにより、生きる希望を取り戻していく姿を見たら、不倫も必要悪であるような気がして何も言えなくなります。しかし同時に、不倫というのは麻薬と同じような禁断症状を起こさせますから、1度や2度その業火の中に落ちてしまったとしても、そこから脱出する強さも絶対に必要です。さもなければ、次々と相手を変えながら、何度も繰り返してしまいます。自分はそうはならないと思っていても、ほとんどの方がそうなっているのです。不倫がもたらす高揚感は、罪悪感などあっという間に吹きとばすのです。
では、不倫という業火の中にあえて飛び込まなければならないほど心の危機にさらされている方々が、その業火に焼き尽くされてしまわないようにするにはどうすればよいか・・・
それはまた別の機会にお話ししたいと思います。
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カテゴリー:不倫・浮気
不倫の苦しみや浮気の悩み・不安から抜け出しませんか?
「不倫の苦しみ」や「浮気の苦しみ」は人それぞれ違っても、関係が続けば続くほど深くなるものです。
「ただ楽しむ関係」のはずが関係を深めることでブレはじめ、「相手との未来」という発展した考えが、やがて自己嫌悪になって襲い掛かってくる。という事例も多いです。
人は不倫の苦しみや浮気の不安を感じ始めると、何かを選択して苦しみを終わらせたくなります。
「発展」「現状維持」「終わり」どれを選ぶか…。しかし、浮気・不倫の苦しみを感じている人の心はそう単純ではありませんよね?
どの選択肢を選んでも後悔はしたくないはずです。
家庭を壊して幸せになれるのか、世間体は?相手の心変わりは?結局のところ考えはまとまらないでしょう。
悩み続けて不倫の苦しみや悲しみを深くするよりも、一度不倫や浮気の相談に強いプロの占い師にその原因をこっそり相談して解消・または改善してみませんか?
現状をまとめたり、問題点を紐解いてみることで、どうすれば幸せな関係になれるのかがわかってくるはずです。
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