占い師が教える幸せになる恋愛論｜不倫／浮気／復縁の悩み解消コラム

結婚、離婚というのが当人同士で自由に選択できるようになったのはわりと最近の事です。

一昔前は家と家との関係で行うもの、戦国時代なんか相手方に攻め込ませないために人質のように嫁を送る、なんて事もざらでした。家と家とのしがらみも薄くなり、かつ女性側も自立して生活できるまで、結婚・離婚は恋愛感情とは無縁のものでした。むしろ恋愛結婚なんてはしたない、なんて風潮もあったくらいです。
そう言った時代に比べたら現代は格段に良くはなっているのですが、それゆえに慎重な決断が必要です。

しがらみに縛られない＝自己責任、なのですから。

良く考えれば当たり前な話ですが、結婚したら自動的に幸せになるわけではありません。前述の通り、結婚はもともと制度上や現実生活でせねばならぬからするものでしたので、セットなものではないのです。そのあたりがスポーンと頭から抜けていると、『こんなはずじゃなかった…』なんて事になります。結婚はゴールではなくスタート、というわけですね。
スピリチュアル的にはそれも学びですし、どれほど警戒してシミュレートしたとしても高次の存在が(あるいは無意識の自分が)望めば、あり得ない…という状況でトラブルは起きてしまうものですが。

で、実際にそのトラブルが起きた時、自分が何を思い何を学ぶか、状況を解決するにはまさしくこれが重要となるのです。

その時にキーとなるのが、冒頭で述べさせていただいた『現代の結婚は、今までの結婚とは違う』という話になります。
しがらみに縛られない＝自己責任、と書きましたが、見方を変えれば自分たち家族だけで責任が取れれば何をしてもいい、という事になります。
親戚が…とか、(義)両親が…とか、あるいは世間が…と言ったようなしがらみはノイズ程度でしかなくなりつつあるのが、現代の結婚、そして家族の形態です。

わかりやすい例の一つとして、作家の中村うさぎさんご夫婦を例に出させていただきますと、彼女のご主人はゲイだそうです。そして、『互いのセックスは家庭内に持ち込まない』というのを家訓としているとか。彼女の文章の中には外で男性と会っていたりする事も書かれていますが、まさしくこのルールにのっとって結婚生活を送っているようです。
こう書きますと義務的な結婚生活のように思われますが、その後彼女が倒れて危篤状態になり、その後長い間入院生活をしていた際、ご主人はとてもかいがいしく彼女の世話をやき、そして彼女もそれに感謝しているのです。
彼女は作家業なので、これほど奇抜な関係もある意味彼女の才能のなせる業であり一般の方がここまでする必要もないのですが、現代の結婚というものがいかに可能性に富んでいるのか、お分かりいただけるかと思います。

そして、結婚がこれだけ自由になっている以上、離婚というのも自由になっております。

不思議な話なのですが、結婚できる方、というのは離婚しても再婚できる方が圧倒的に多いです。婚活されている未婚の方と世間的なスペックはさほど変わらない、むしろ子供がいる方も少なくないのに、離婚しても再婚して、しかも幸せになっている事が多いです。多分実際に結婚生活をされた事があるから、一度リセットしてもやり直す時には意外とスムーズに生活できるのでしょう。結婚生活に慣れているのです。

ですので自由な離婚、という事で、離婚しようかどうしようか悩まれている方はじりじりと悩んだり状況が好転するのを待っているよりも、きっちり一度清算してしまった方が素敵な方に巡り合えるかもしれません。ただ、だからと言って先に素敵な人を見つけてしまうのはフライングです(笑)状況的にはしょうがない時もあるのですが、離婚しようかどうしようか迷っている原因が恋愛以外の事であった場合、より事態をややこしくするのでここの順番は守った方が今後の人生のためです。せっかく綺麗に別れられるところを泥沼化させかねません。

さて、結婚・離婚について自分だけで済めばいいのですが、さんざん自由自由と書いてはきたのですが、一つだけ自由にしてはいけないものがあります。

それは、子供がいる場合。

子供だけは『家族』の一員です。彼らの存在だけは親として決して放棄してはなりません。ただだからといって子供がいる人は離婚しない方がいい、というわけでもありません。よく聞くセリフですが『あなたのために離婚しないのよ』、この言葉は禁句です。結婚も離婚も自分の意思でしてください。決して子供のせいにしないでください。子供の側からしてみれば『大好きなお母さんが家から出られなくて苦しんでいるのは自分のせいなんだ』と絶望してしまいますし、それはただの子供への責任転嫁です。

誰かの事情やしがらみにとらわれない結婚や離婚ができるのは、現代にもたらされた学びであり、ギフトでもあります。ぜひ起こるトラブルに惑わされず、幸せな自らの人生を過ごす事のできるよう、切に祈っております。