占い師が教える幸せになる恋愛論｜不倫／浮気／復縁の悩み解消コラム

心の中の引出しに大切にしまってあるあの人。
もう別れて何か月、何年にもなるのに未だに彼以上の人には出会えない。他の誰に会ってもピンとこないし告白されても付き合いたいとは思えない・・。
でもこのままでは自分はもう恋愛なんかできないのではないか、ずっとこのままなのか、それとも彼との縁がまた繋がる日がやってくることを期待して待っていれば道は開けるということなのか。

こんな思いで時間が止まったまま恋愛から遠ざかっている、でも自分にもパートナーと呼べる相手が欲しいともやもやしたまま悩んでいる方は、まず復縁の可能性について真剣に考える習慣を置き去りにしてしまっている方が意外と多いのです。自分では「復縁できたらいいな、そうならないかな」と強く願っているから次の恋愛ができないと認識しているにも関わらず、実はそうではないということなのです。復縁したいという思いは錯覚であるかもしれない、そういうことなのです。
ですから、実際は自分が本心から「復縁したい」と強く願っているかどうかを見直すところから始めないとその場に立ちすくんだままの状態をから抜け出すことは困難です。

「私は彼との復縁を願っているって言っているのに、何を言っているの？復縁したいに決まっているでしょ」そう不思議に思われるかもしれませんが、意識していることと本当に望んでいることとの間には自分にははっきり見えているようでいて見えていない大きな心の澱のような塊が存在していることが多いのです。

その澱にライトを当てて、できるなら陽の光の下に引っ張り出して虫干しをしてからでないと、スムーズに「次」には進めないように人はできているのです。

ひとつ別れを経験すると、悲しみや後悔や未練など様々な感情に支配され、「次」なんて考えられなくなるものです。そしてその後は、その別れの傷がかさぶたになった頃には自然と次の相手に意識が向いているか、次の誰かがかさぶたを完全に過去のものにするだけの治療の仕上げをしてくれるかのどちらかだと思い込んでしまっていないか、振り返ってみてください。

痛い思いを掘り返すなんて、過去の辛さを蒸し返すなんて愚かなことだと感じるでしょうか。でも、人によっては傷を見つめなおすことが立ち直りと次の恋愛への出口に繋がる絶対に必要な「梯子」のようなものだったりするのです。

比較的強い人、出会いを無意識に逃さないタイプの人は、過去の傷をいちいち見て分析などしなくても新しい波をキャッチし、新しい恋愛を掴み取りその場に馴染んでゆくことが容易なのですが、そうでない人は幸せを感じた過去を共有した元彼との関係をどうにかして消化し排出してからでないと新しい波に乗るどころではないことも多く、その分立ち直りに時間がかかり、その間に出会ったパートナー候補たちを素通りしてしまうというような勿体ないことをしてしまっていることが多いのです。

過去の傷の虫干しという作業は、その時の痛みを再現するようで怖くて躊躇してしまいます。何をいまさらと、過去に戻ってみるという行為そのものをネガティブで後ろ向きだと軽蔑する気持ちを持ってしまう方もいるかもしれません。

でも、元彼と自分がどうして別れたのか、出会ってから別れるまでの経緯を冷静に振り返ることができるのは別れてから数か月～数年経ってからです。それより前は生傷が痛くてとても無理だという人も、時間の経過が傷をふさいでくれることを実感し始めた頃です。別れてから半年以上経っても元彼のことが忘れられない、自分にとって一番だという気がするならば、復縁に向けて連絡をしてみようかとか、彼は私のことがまだ好きだろうかとか思い悩む前に、虫干し作業を無理やりにでも取り入れてみることをおすすめします。

元彼の現在の気持ちがどこを向いているか、に焦点を当てるよりも一番確実で自分に実感を伴って理解できるのは自分自身の感情のありかだけだからです。そして、この作業は自分ひとりでできるのです。
誰にも相談できない過去の恋愛への想いの実態を、冷静に分析することがその時の自分に可能なのかどうかは別として、次に進めない自分をその場に留めているものの正体を暴く作業を自分自身でできるようになれば、次に向けての一歩を進むクセがついてくるのです。

元彼との良い思い出や彼の長所、自分に対して思いやりをもってしてくれたことや、今この時点で感謝の気持ちと共に思い出すことなどを、曖昧にせず明確に思い出してください。
そして、あなたが彼に対してしてあげたことや、彼からみて「長所」だと思われていたこと、実際に彼に褒められたことなども。
この作業を通じて彼の現在の心のありかではなく、別れた時点より月日が経過した後の現在のあなたにとって必要なものを、あなたが記憶している元彼が持っているか備えているかどうかが浮かび上がってくるでしょう。
そこであなたの気持ちが醒めてしまうか「彼じゃないとダメ」だと再認識するかを確認してから改めて復縁するにはどうしたらいいのか、その手段をどうするかについて悩み始めても遅くはないのです。

虫干し作業を一通り終えたあなたは、「次」に向けての一歩を踏み出していますから、既に悩んではいないということに気づいて自分で自分にびっくりするかもしれません。