占い師が教える幸せになる恋愛論｜不倫／浮気／復縁の悩み解消コラム

【結婚今昔】

『結婚』
ご縁があって出会い、愛し合い、家庭を作り、一生仲良く過ごしていくといった幸せをイメージさせる言葉ですね。
しかし、テレビや新聞では若者の結婚離れや生涯未婚率の上昇などあまり結婚に関するいいニュースを聞きませんし、結婚するためには婚活しないと難しいといった意見も多くなってきています。

一昔前まで結婚とはそんなに苦労してするものではありませんでした。
親や近所の人、会社の人がお見合い話を持ってきてくれ、お互い気に入ればそのまま結婚する。
恋愛結婚でも学校や職場で出会って付き合って結婚する。
このような流れで結ばれて普通に幸せな家庭を作り上げていく人たちが大多数だったはずです。

それなのになぜ今は婚活という言葉がスタンダードになるくらい、『結婚して幸せになるためには頑張らないといけない』風潮へと変わってきているのでしょうか。
要因としては
・インターネットの普及に伴う膨大な情報の共有
・女性の社会的地位の向上
・少子化による出会いの機会減少
など様々なものが挙げられますが、今回は『インターネットの普及に伴う膨大な情報の共有』がどのような影響を与えているのかを考えてみましょう。

【掲示板の意見は極論でしかない】

基本的に結婚生活はプライベートなことであり、相談したり愚痴を言ったりするのは親兄弟や友人、近所の世話好きな人くらいでした。
どちらかといえばよその家庭事情に顔を突っ込むのは下品なことだという価値観が重んじられていたはずです。
それが今はインターネット上の掲示板では様々な夫婦間トラブルが赤裸々に語られ、それに対する回答者も匿名で堂々と持論を披露するというのが一般化しています。
相談掲示板では
「長男と結婚したら面倒」
「子供の教育には1000万円はかかるから稼ぎのいい人じゃないと」
「家事分担は当たり前」
など、いかにもこれが現代のスタンダードな意見ですという顔をした意見が飛び交っています。
では、それがすべてあなた自身の人生に当てはまると断言できますか。

【長男と結婚するのは本当に面倒なの？】

では一番わかりやすい例として、「長男と結婚したら面倒」という点に注目してみましょう。
確かに長男と結婚して相手の親と同居問題等のトラブルになってしまう人は少なからずいますし、テレビドラマや小説でも題材としてよく取り上げられるくらいよく聞く話でもあります。
ですが長男と結婚した人100％がそうではありません。
結婚前に
・（将来的に）同居するのか
・両親の老後はどうするのか
等をしっかり話し合ってトラブルの発生を回避している夫婦もいれば、思っていた以上にご主人の両親と馬が合い自ら望んで同居する夫婦もいるでしょう。
そういった波風立てずに普通の生活している方たちが掲示板で声を上げることはまずありません。
その声なき現実を無視してネガティブな意見だけを重んじるのはあまりに無意味ではないでしょうか。

【夫も妻もただの人】

夫婦関係もそれぞれの両親との関係も形は違えども対等な人間同士の関係です。
友達とのトラブルの時に「相手が長男だからこんなトラブルになってしまった」とは思わないでしょう。
それと同じであるはずなのに、どうして夫婦間だけは『長男』という言葉のせいにして問題をごまかそうとするのですか。
『長男だから』という理由で最初から諦められる程度のお相手なら手放してもいいでしょうが、本当に心から一緒にいたいと思った人が『長男だから』という理由だけで結婚を躊躇してしまうのは時間を無駄に捨てることと同じです。
不安に感じていることをインターネット上の誰かの質問に当てはめて一人で勝手に解決しようとするのではなく、目の前にいる相手に不安をぶつける勇気を持ってください。
あなたが見るべきところはインターネットの掲示板ではなく
・あなたを大切にしてくれるのか
・あなたを守る意思があるかどうか
・あなたの意見や訴えに向き合ってくれるか
という彼自身の姿です。

人生とは先が読めないものですからいくら話し合っていたとしても予見できなかったトラブルが起きることもあります。
そういったトラブルもご自身の機転や彼の言動、そして夫婦の協力で解決を目指すことが可能ですし、それが夫婦として生きていくということです。
結婚はあくまで社会的な体裁でしかなく、その結婚という枠の中にどのような家庭を作っていくのかは当事者たちの腕次第です。
神前式でも教会式でも
「互いに愛し合い　苦楽を共に」
と誓いを立てるのはどうしてかをよく考えてみてください。

≪馬には乗ってみよ人には添うてみよ≫という故事もあります。
インターネットにいる自分で似たような悩みを持った人を探しても結局は他人です。
あなたの代わりに彼の気持ちを聞き出してくれるわけではありません。
自分の人生を大切にするため、そして目の前の人を見極めるためには質問する勇気・話し合うことが必要であることを忘れないように気を付けましょう。