占い師が教える幸せになる恋愛論｜不倫／浮気／復縁の悩み解消コラム

今回のテーマは「結婚・離婚」。やっと普通のテーマになったような気がしますが、案外こういう普通のテーマほど難しい問題をはらんでいたりします。

私はこれまで、結婚相手をどう探せばいいのかという前向きな相談よりも、婚活に疲れた女性から、「私は結婚できる人間なのでしょうか」という「結婚適性」に関する相談を受ける事の方が多かったです。そこで今回は、現代女性が迷いがちな結婚・離婚そのものに対する考え方を中心に書いていきたいと思います。「結婚相手の探し方」については、次回「恋人・出会い」でまとめてお話しいたします。

さて、まず「結婚適性」に関してですが、この世の中に結婚できないという人はいません。いきなり言い切ってしまいましたが、これは確信です。世間一般に「結婚できない人」と言われているのは、「結婚の優先順位を一番にできない人」だと思います。実際、適齢期を過ぎても結婚しなかった人の心理分析をしてみると、必ず本人でも気づいていない「こだわり」がありました。相手に求める条件だけでなく、自分の仕事、親族、主義、美学、価値観、羞恥心など、何らかの「こだわり」が本人を無意識に結婚から遠ざけているのです。本当に喉から手が出るほど欲しいものならば、すべてのこだわりを捨てて、脳をフルに使って緻密な戦略を立て、そのことだけに集中して手に入れるべきだと思います。実際に運に頼らず努力だけで結婚した女性は、他人には見えないこまごまとした努力を長期間継続されています。

そこまで必死になって婚活なんかしたくないと思われる方もいらっしゃるでしょうが、その時点でかなり強固な「こだわり」に囚われているようにもみえます。それに、結婚にはそれだけ必死になる価値が十分にあります。結婚すれば、結婚しない人生の何倍もの経験値が手に入ります。この経験値はお金では買えません。他に特別やりたいことがないのならば、妥協してでも結婚は経験しておくべきでしょう。得な事より損な事の方が多いかもしれませんが、魂の成長には必ずつながります。何も一生添い遂げようなどと気負わなくていいのです。嫌なら結婚してから別れたらいいのです。

今、「嫌なら別れたらいい」とつい言ってしまいましたが、かつての日本には離婚をするのは恥ずかしいことだという風潮がありました。しかし私は、そんな古い考えに囚われる必要も全くないと思っています。昔の人間が持っていた価値観と現代人が持つべき価値観は全然違います。テクノロジー同様、時代を経るにしたがって人間の精神構造も着実に進歩します。精神構造が進歩すれば、その分人の心を繊細に扱う必要が生じます。最近の鬱病等の精神疾患の激増がその証左です。したがってこれからは、「結婚は正しいことだが離婚は悪いことだ」などという古い価値観に囚われないでください。離婚によって生かされる命もたくさんあるのです。



なぜ私がこのようなことを述べているのかと言いますと、結婚生活を無理に続けて精神に異常をきたした女性を多く見てきたからです。先ほど言いました通り結婚は価値あるものなので、できれば一回は経験しておくべきだと思っています。しかしだからと言ってそれに囚われる必要は全くないのです。心が一度壊れたら、それを治療するのにどれほど莫大なお金と時間がかかるのかということも、頭の隅に入れておいてください。離婚制度が法律で認められている以上、自分を救うためにその制度を利用することは、決して悪いことではありません。

ただ、かつての日本では、浮気、借金、DVなどの明確な非が相手にないと、なかなか法律的に離婚が認められませんでした。しかし現在では広く「破綻主義（夫婦関係が破綻していれば離婚可能）」が適用されています。私が受けた相談事例でも、
「4つの喪失感情（詳しくは前々回の不倫のテーマの記事を参照）」に端を発して次第に会話が無くなり、孤独感に苦しんだ末に離婚に至ったというケースが圧倒的に多いです。無理に我慢して心が壊れたら元も子もないですから、借金やDVなどのはっきりした離婚原因がなくても、自分の心が取り返しのつかないことになる前に離婚という方法をとるのもやむを得ないことだと思います。

結局、人の心の天敵は「孤独」です。孤独になりたくないから「結婚」しますが、心の通わない相手と暮らしていればさらに大きな孤独感に打ちのめされることもあり、そのことが積み重なって「離婚」に至ります。「孤独」になりたくなくて「結婚」し、「孤独」になりたくなくて「離婚」する。一見無駄なようにも見えますが、決してそうは思わないでください。このような経験を通してはじめて「孤独」という天敵に打ち勝てるのですから。

だから、とにかくもう決して、
「囚われないでください」ね！