占い師が教える幸せになる恋愛論｜不倫／浮気／復縁の悩み解消コラム

全4回の連載予定ですので、今回を入れてあと3回、何卒よろしくお願い申し上げます。

今回のテーマは「復縁・縁切り」。前回にも増して重いテーマですね。

まず「復縁」について考えます。はっきり結論から申し上げますが、私は復縁には反対です。復縁した方々を追跡調査した結果、幸せをつかんだという方がほとんどいらっしゃらないからです。

切ったにせよ、切られたにせよ、縁を切るということは悲しいことです。しかし、縁を切る瞬間というというのは、その瞬間でしかわからないやむを得ぬ事情・感情があります。人間は弱い生き物ですから、自動的に記憶を都合のいいように変えてしまうメカニズムが脳に組み込まれています。そのため、別れの瞬間に味わった様々な事情や感情を簡単に忘れてしまうのです。このことは、恋人同士だけではなく、友達同士、先輩後輩、師弟関係、さらには親族との間の縁を切ったときにも同じことが言えます。ですから、せっかく復縁してもまた以前と同じことがVTRを再生するかのように繰り返され、結局2度目の別れを経験してしまうのです。しかも1度目より2度目のほうが、愚かなことに時間を費やしてしまったと感じる分、心の痛みは倍増すると思います。



したがって、一度切れた縁は、後悔や寂しさでだけで復活させるのはお勧めできません。確かに失った存在が大きすぎて、立っていられないほど自我が揺らいでしまうこともあるでしょう。しかし別れがつらければつらいほど、ご縁の大切さが身に沁み込むはずです。逆に安易に復縁してしまうと、その沁み込み方が弱くなってしまいます。つまり、簡単に復縁できる世界なら、縁の重みはきっと想像以上に軽くなってしまい、私たちの心の価値までもが軽んじられてしまうでしょう。極端な言い方をすれば、復縁したくてもしない、そしてそのつらさに必死で耐えることこそが、魂のレベルを上げることにつながるように思うのです。

次に、「縁切り」ついて考えます。縁切りは「される」よりも「する」ほうが、はるかに危険で難しい問題ですから、できればしないに越したことはありません。先にも述べましたが、ご縁とは本当に大切なものです。どんなにレベルが低いと感じるようになった相手でも、ご縁があった以上、そのご縁が自然と消えるまでお付き合いするのが、我々にとって大事な試練・修養であると思われます。しかし、「ストーカー被害」のような、日常生活を脅かすような実害が生じる場合は、そんな悠長なことは言えません。

ストーカー被害は、ニュースで見る限りほとんどの加害者が男性ですが、実際は事件化されていない潜在的なものも含めれば、私が観察する限り女性がストーカー化する場合もかなりあります。女性のストーカーの場合は直接的な暴力を伴わないケースが多いため、事件化されることが少ないのでしょうが、振られた腹いせで精神的に追い詰めたりするような程度のものは、女性のほうが多いような気がします。ですから、別れを経験したときは特に、女性であっても自分が加害者になることはないとは思わずに、健全さを保つよう心がけてください。振られたときは男も女も、いっぱい泣いて、いっぱい食べて、いっぱい飲んで終わらせましょう。今まで私が見てきた例でも、結局そういう人が最後には一番愛され、最高の愛を手に入れているようです。

ところで、ストーカー問題で一番厄介なことは、ストーカー化している本人が、自分がストーカーであるという自覚があまりないということです。それどころか逆に自分が被害者であると思い込んでいるのではないでしょうか。ストーカー化してしまう人は、その時点での共感能力が欠如しているため、自分の心の痛みだけをクローズアップしてしまい、相手の心を見る余裕がないのです。したがってストーカー被害を防ぐには、情にほだされてつい心を許してしまったりせず、また感情的になって余計に相手を刺激したりもせずに、その人の姿がこちらにどう映っているかを、冷静に根気強く伝えていかねばなりません。そのためには当然周りの人や関係機関の協力も必要になってくるでしょう。大変な作業ですが、その直後に新たな良縁が舞い込んだというはよくある話なので、全ては自分の為の試練・修養であると思って立ち向かってください。

最後にもう一度述べますが、ご縁というものは本当に大切なものです。ご縁は人間の一存で自由に操れるものではなく、結ぶのも切るのも運命に大きく左右されるものです。しかも時間は後戻りできません。人生にリセットはありません。だからこそ私たちは後悔することがないよう、時には占いなどにも頼りながら、一つ一つのご縁の取捨選択を慎重に考え、一瞬一瞬を真剣に生きていかなければならないのだと思います。このことだけは決して忘れないでくださいね。